アンカーポイント霧峰区にある「光復新村」は、第二次大戦後に初めてできた村です。眷村(眷属村)の雰囲気を色濃く残し、ウェディング写真の撮影スポットとして人気で、映画のロケ地としても何度もスクリーンを飾っています。
昔日の「光復新村」は台湾省政府教育庁等の職員住宅が立ち並ぶ集落でした。建設資金は米国が拠出し、当時最新のガーデンシティの設計コンセプトを基に作られています。仕事の場と居住エリアを一体とすることで、人口密度が低く、緑地が豊富な生活空間を作り上げました。すっきり整った街並みはすがすがしく、台湾では初めて雨水と汚水を分けて流す分流式の下水道システムを採用しており、台湾の都市建築史上、極めて重要な意義を有しています。
現在の「光復新村」は、コミュニティ活性化策により、文化と芸術の発信拠点となっています。眷村独特のぬくもりが感じられるまだらな赤レンガ壁。そこには、とりどりのデザインの椅子、装置芸術、オーナーの思想が迫ってくるトレンド感いっぱいの店舗があり、イノベーター達の夢が詰まっています。
「光復新村」を訪れたら、近くの「921地震教育園区」まで足を伸ばしてみましょう。自然の力と災害の恐ろしさを改めて考えるきっかけとなることでしょう。